田舎暮らしといえば、空き家というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、空き家といっても、物件によって状態はさまざまです。
また、空き家バンクの窓口は、各市町村の窓口が対応していることがほとんどです。
空き家の状態や契約内容などを事前によく理解・納得した上で、住まい探しを探しましょう。
空き家のあれこれ虎の巻(わかやまライフ内)にも分かりやすく掲載されているので、参考にしてください。
目次
内覧に行く前に知っておいてほしいこと
空き家バンクの性質
まず、空き家バンクの物件は、多くの場合は、役場職員が担当しています。この窓口の違いが、一般の不動産との最も大きな違いだと考えています。
空き家バンクの物件 | 一般の不動産 | |
---|---|---|
窓口に関して | 役場職員 等 | 宅建業者 |
契約に関して | 宅建業者 | 宅建業者 |
役場所属の多くの方は、良くも悪くもキッチリしています。契約時や移住後に起こりうるトラブルを避けるように色々な事を意識しています。
そして、役場はあくまでマッチングやサポートをするだけですので、契約はあくまで自己責任です。
「役場がつないでくれる物件なんだから、安心できる物件なんでしょう?」というのは誤った認識ですので、自分でしっかりと物件を見定める必要があります。この点は十分に理解した上でご利用ください。
物件情報をしっかり確認する
わかやま空き家バンク(わかやまライフ)のページでは、家主様から聞き取った条件等についてまとめてあります。
また、最近では、360度カメラを使用したVR内覧が出来るようになりました。
すべての物件がVR内覧に対応しているわけではありませんが、平面的な写真ではなく、色々な角度で部屋を見回すことができるので家の様子を把握するのに便利ですよ。
内覧に行った後に心がけておいてほしいこと
家選びのポイント
家選びのポイントは、いくつか挙げさせていただきます。
- 費用の総額を把握する
- 家族人数に対して大きすぎる家は避ける
賃料や売値だけを見るのはあまりオススメできません。
空き家は、基本的に修繕や改修が必要です。そして、賃貸・売買に関わらず、改修や修繕に掛かる費用については原則的に入居者負担であるという条件で話が進むことがほとんどです。
ただ、家主さえも物件の状態を正確に把握していないケースが多く、どの程度の改修・修繕の費用がかかるのかは未知数です。
床や壁といった内装の劣化といった目視できる点だけでなく、柱などの傾き、給湯機器等の設備の故障、雨漏り、シロアリなど目には見えない様々な不具合を抱えている可能性もあるので、契約前に大工・設備屋等に概算見積もりをしてもらった方が安心できるでしょう。
土地選びのポイント
土地選びのポイントについても、いくつか挙げさせていただきます。
- 駐車場の有無
- 道路幅
- 日当たり
- インフラの確認
- 排水経路の把握
- 隣家との距離
- 保育園、小中学校等の主要施設の把握
このあたりは意識しておいた方が良いでしょう。田舎では、生活をする上で車が必須なので、夫婦の場合、2台以上駐車できるスペースが必要になります。また、道路幅については、大きなトラックが進入できない場合に、引っ越しや改修などで割り増し料金が掛かることがあるので注意です。お子さまのいる家庭では、保育園や小中学校の入学についても担当課に事前に相談に行かれた方が良いでしょう。
契約までに掛かる費用について
主だって掛かる費用についてまとめました。空き家バンクに掲載されている具体的な費用の情報は、物件価格 または 家賃のみですが、実際にはそのほかに様々な諸経費がかかります。家選びのポイントで費用の総額を把握するという事をポイントに挙げましたが、こういった諸経費がかかるということも把握しておきましょう。
項目 | 売買 | 賃貸 |
---|---|---|
物件価格 または 家賃 | 要 | 要 |
既存建物状況調査 | 要 | 要 |
仲介手数料 | 要 | 要 |
敷金・礼金 | 不要 | 不要 |
登記手続き費用 | 要 | 不要 |